
- 紹介予定派遣って通常の派遣とどう違うの?
- 20代で転職を考えているけど、紹介予定派遣って実際のところどうなんですか?
この記事では、最近流行りの紹介予定派遣について解説します。
紹介予定派遣は、通常の派遣とは違い直接雇用されることを前提に、派遣会社への就業を行う働き方です。
近年では、実際に就業してから「思ってたのと違う」ということで、新卒3年未満での離職率がすごく高かったり、転職を考えながら働き続けている20代も多いようです。
そのため、先に派遣社員として、実際の現場を見てから、直接雇用として雇ってもらうかどうか双方で確かめられる紹介予定派遣が注目されています。
そこで今回は、紹介予定派遣がなぜ注目されているのか、20代が今後紹介予定派遣という新たな選択肢をどう活用すべきかをわかりやすく解説します。
この記事の内容
- 紹介予定派遣とは?通常の派遣との違い
- 20代が紹介予定派遣を使うメリット・デメリット
- 紹介予定派遣を使って理想の職場を見つける方法
- 紹介予定派遣を使うときの注意点
紹介予定派遣とは?転職以外の新しい選択肢!

通常の派遣との違い
紹介予定派遣が通常の派遣と違う点は主に以下があります。
- 派遣期間の最長が3年ではなく6か月
- 就業前に書類選考や面接がある
- 派遣期間中に直接雇用に切り替えてもOK
少し詳しく紹介します。
派遣期間の最長が3年ではなく6か月
通常の派遣では、派遣期間の最長は3年ですが、紹介予定派遣では6か月と短いです。
すなわち、6か月の期間で、直接雇用するかどうかを判断します。
通常の派遣でも、直接雇用へのオファーが来ることはありますが、直接雇用となれるか定かではないので、3年間働いてみて結局契約満期で職場が変わるなんてことも多いです。
どんなに長くても、6ヶ月で判断できるのは大きいです。
就業前に書類選考や面接がある
通常の派遣(登録型派遣)では、Webで経歴や個人情報を入力するだけで登録が完了し、求人を紹介してもらえますが、紹介予定派遣では、書類選考や面接があります。
直接雇用を前提に派遣されるため、派遣先としてもしっかりと精査したうえで派遣を許可したいわけです。
そのため、必ずしも希望の求人へ紹介予定派遣で就業できるとは限りませんが、一つの選択肢として、知っておくことはかなり有益です。
派遣期間中に直接雇用に切り替えてもOK
紹介予定派遣では、たとえ派遣期間中であっても、双方の合意があれば、直接雇用へ切り替えてもOKという特徴があります。
通常の派遣でも、直接雇用のオファーをされることはありますが、その場合でも一旦契約した派遣期間が終わってからの切り替えになることが派遣法で定められています。
そのため、直接雇用への切り替えのタイミングが紹介予定派遣と通常派遣で異なります。
紹介予定派遣のデメリット
注目されている紹介予定派遣にも、デメリットはあります。
例えば以下。
- 正社員登用とは限らない
- 派遣期間をしっかり働いても断られることもある
詳しく紹介します。
正社員登用とは限らない
紹介予定派遣のデメリット一つ目は「正社員登用とは限らない点」です。
紹介予定派遣は、直接雇用を前提に派遣されますが、直接雇用には、正社員登用だけでなく契約社員登用もあり得るため、正社員を希望していても、直接雇用のタイミングで契約社員での雇用を求められることがあります。
ただ、派遣されるタイミングで正社員雇用を希望している旨を伝えることはできるため、正社員としての雇用を希望している場合は、事前に確認するようにしましょう。
派遣期間をしっかり働いても断られることもある
紹介予定派遣のデメリット二つ目は「派遣期間一生懸命働いても断られる可能性がある点」です。
紹介予定派遣では、双方の合意があって初めて直接雇用が決まるため、あなたが派遣先の企業をとても気に入ったとしても、企業側があなたを雇用するつもりがなければ、直接雇用とならない場合もあります。
ただ救いとして、通常の転職であれば、面接に落ちた場合自分で新たに求人を探す必要がありますが、紹介予定派遣では、派遣会社が次のお仕事を紹介してくれるため、万が一直接雇用とならなくても、すぐに次の仕事をすることができます。
紹介予定派遣のメリット
紹介予定派遣のが注目されている理由としては以下のようなメリットがあります。
- 実際に働いてから直接雇用してもらうか検討できる
- 様々な職種にチャレンジすることができる
こちらも詳しく紹介します。
自分のやりたいことや向いている仕事を見つけやすい
紹介予定派遣を利用するメリットの二つ目は「自分のやりたいことや向いている仕事を見つけやすい点」です。
20代では、自分の本当にやりたいことがまだ明確に定まっていないことが多いですが、実際のところ、本当にやりたいことや仕事が向いているのかどうかは、実際に働いてみないとわからないことも多いです。
そんな時、紹介予定派遣では、直接雇用されることを前提にしていますが、実際に働いてみて「思ってたのと違う」となれば、直接雇用を断ることもできるため、興味のあるお仕事にどんどんチャレンジすることができます。
様々な職種へチャレンジし、自分に向いている仕事ややりたいことを見つけることに役立ちます。
ミスマッチを防ぐことができる
紹介予定派遣を利用するメリットの一つ目は「ミスマッチを防ぐことができる点」です。
通常の就業では、実際に働いてみるまで自分に向いているのか、本当にやりたい仕事なのかや、人間関係やサポート体制など分からないことがほとんどです。
紹介予定派遣を利用することで、派遣期間中に実際の就業環境を知ることができるため、自分のイメージと合っているのかを確認できます。
そんな、自分のやりたいことやイメージしていた就業環境と合っていた時のみ、直接雇用を選択できるのは大きなメリットですよね。
なぜ20代にとって紹介予定派遣が新しい選択肢となるのか

ここからは、紹介予定派遣が20代にとって新しい選択肢とされる理由を紹介していきます。
20代の内3人に1人が離職している

20代の内3人に1人が就職してから3年以内に離職しています。
これは、厚生労働省が発表している、「新規学卒就職者の離職状況を公表します(令和2年度版)」では、就職後3年以内の離職率は新規高卒就職者36.9%、新規大卒就職者31.2%と約3人に1人は3年以内に離職しているデータが出ています。
よって、離職率の高さの原因を調べる必要があります。
離職の理由は「思ってたのと違う」が大きい
20代の離職率が高い原因の一つは、実際に入社してみてから「思っていたのと違う」とリアリティ・ショックを感じることが多いからです。
実際に、パーソル総合研究所とパーソルキャリアの共同調査によると、入社前に抱いていたイメージと入社後の実態に差がある「リアリティ・ショック」を感じていると答えたのは76.6%となった。(参考:日本経済新聞)
こうした「思ってたのと違う」というリアリティ・ショックを防ぐために、紹介予定派遣が有効な選択肢となっています。
紹介予定派遣を使って「思ってたのと違う」を防ぐ
紹介予定派遣を利用することで、実際の労働環境を体験できます。
また、派遣社員として働く期間中に、雇用された企業や業界の仕事内容や文化を理解し、自分に合った職場かどうかを判断することができます。
そのため、実際のイメージと重なった場合にのみ、直接雇用へシフトすることができ、ミスマッチを防ぐことができるのです。
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まとめ:気になったら登録だけでもOK!
今回は、転職以外の新しい選択肢として紹介予定派遣という働き方について紹介しました。
現在、「入社前と現在のイメージにギャップがあり、仕事が楽しくない」という人は、一度詳細を調べてみることをおすすめします。