
「正社員=安定」の時代が崩壊!?その理由と解決策を発表します!
「正社員って安定していると思っていたけど崩壊ってどういうこと?」
「正社員も安定していない時代を生き抜くには何が必要なの?」
いきなり「正社員が安定している時代の崩壊しています」なんて言われても、「いやいや、正社員以外よりも安定した働き方なんてないでしょ」という声も聞こえてきますね。
ではなぜ、正社員の安定が崩壊していると言われているのでしょうか。
答えは、昔の日本を支えてきた「終身雇用」と「年功序列」という2つの制度の崩壊が原因でした。
そこで今回は、正社員の安定が崩壊したと言われる理由と、ではどのような考え方を持って今後生き抜いていけば良いのか解決策を発表します。
プライベートを大切にしたい若者が増えている昨今で、働き方に関してどのように考えればよいかをわかりやすく紹介していくので、最後までよろしくお願いします!
この記事の内容
- 正社員が安定と言われる時代は本当に崩壊している?
- 正社員の安定が崩壊していると言われる理由は?
- 正社員の安定が崩壊しているとしたら対策方法はどうしたら?
- 今後の時代を生きていく上で必要なスキルは?
「正社員が安定と思われていた時代が崩壊」その理由は?

そもそも正社員が安定していると言われている理由は、以下のような制度が理由です。
- 終身雇用制度:かつては、終身雇用制度があったため、一度正社員として採用されれば、ほとんどの場合、定年まで雇用されるという安定性があった。
- 年功序列制度:企業によっては、年功序列制度があるため、年齢とともに昇給や昇進があることから、安定した収入が得られる。
つまり、一度就職した会社でずっと真面目に働いていれば、定年まで働けるし給料もどんどん上がっていくのです。
しかし、近年では、その「正社員=安定」が崩壊したと言われています。
以下では、この2つの制度が崩壊してきている理由を紹介します。
終身雇用が難しい時代となった
正社員の安定が崩壊してきている理由1つ目は、「終身雇用制度の崩壊」です。
総務省が発表している労働力調査によると、2000年(平成12年)の正社員の割合が74.4%だったのに対して、2022年は63.1%となっています。
正社員数が減少している理由には以下のような理由が考えられます。
- 人件費削減:競争が激化し、企業はコスト削減のために、人件費を抑えることが必要になり、正社員以外の雇用形態が増えた。
- 労働人口数の減少:労働人口が減少している中、企業は採用戦略を見直し、正社員以外の雇用形態を導入することが増えた。
- 自己都合での離職や転職の増加:若者を中心に、自己都合での離職や転職が増えたことにより、企業も正社員の採用に慎重になり、非正規雇用が増えた。
以上のような理由から、終身雇用は崩壊してきていると言われています。
年功序列型から成果主義の賃金制度へ移行

正社員の安定が崩壊している2つ目の理由は、「年功序列制度の崩壊」です。
年功序列ではなく、成果主義の賃金制度へ移行してきていると説明したほうがわかりやすいかもしれません。
厚生労働省が出している「賃金構造基本統計調査」によると、勤続年数が増えることに対しての賃金上昇率が、1976年、1995年、2019年の3段階で減少している事がわかります。
更に、人事白書調査レポート2022によると、評価・報酬制度として「「能力主義(個人の能力によって評価・処遇する)」と回答した企業が76.9%と7割を超えていることから、年齢よりも能力や成果を見て給料アップを考えている企業が多いことがわかります。
このことから、年功序列制度の良さが薄れつつあります。
以上の2点から、正社員の安定が崩壊していると言われているのです。
正社員の安定が崩壊している理由
- 終身雇用制度の崩壊:人件費の削減から終身雇用の約束が難しくなってきている
- 年功序列制度の崩壊:成果主義の賃金制度への移行が主流になってきている
正社員の安定が崩壊した今、必要な考え方は?

正社員が安定していた時代は、長期的に安定した雇用が保障されていたため、労働者はその安定を求めて企業に就職する傾向がありました。
しかし、現代では競争が激化し、企業も経営効率化のためにコスト削減を迫られるようになったため、正社員の雇用が安定しているとは言いにくい状況になっています。
こうした状況下で、必要な考え方は以下の3つのポイントとなります。
- 市場価値を高める努力を怠らない
- 人生の軸に合わせた理想の働き方を考える
- 正社員以外の働き方について知っておく
1.市場価値を高める努力を怠らないこと

非正規雇用の重要性が見直されてきている今、市場価値を高める努力を怠らないことは非常に重要です。
なぜなら、企業側から見て、成長の見込みのない正社員よりも、既に必要なスキルを備えている非正規雇用労働者の方が、能力的にも人件費的にも優位だからです。
正社員で安定した収入を得続けるためには、市場価値の高い人間であり続ける努力は必要になってきます。
2.人生の軸に合わせた理想の働き方を考えること

正社員の安定が揺らいでいる時代では、人生の軸に合わせた理想の働き方を考えることが重要です。
あなた自身がどのような人生を送りたいのか、どのような価値観を持っているのかという人生の軸を考えた上で、働く場所や働き方を選ぶことで、より充実した人生を送ることができます。
もちろん生活費や、将来の不安など現実的な面も考慮しなければなりません。
しかし、本当に必要な生活費はどれくらいなのか、将来の不安を払拭するためには何が必要なのかを考えるためにも、一度時間を使ってあなたの人生の軸についてや、理想の働き方について考えてみることが必要です。
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3.たくさんの働き方の種類を知っておくこと

正社員の雇用が安定しなくなった今、正社員としての働き方以外も知っておくことが重要です。
働き方改革によって、副業が解禁される企業が増えたり、非正規雇用の待遇が見直されたりしている中で、副業を始めることや転職を考える人も増えています。
自分がやりたいことや、自分の強みを生かせる働き方を見つけて、積極的にチャレンジするのも大切です。
もちろん起業や転職はリスクも伴いますので、しっかりとした計画を立てて挑戦する必要もありますが、あくまで選択肢の一つとして実情を知っておく必要があります。
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正社員として働き続けるために身に付けたいスキル
正社員の安定が崩壊した今、求められる能力は以下のようなものがあります。
- フレキシビリティ
- クリエイティビティ
- コミュニケーション力
- ITリテラシー
具体的に見ていきましょう。
フレキシビリティ(柔軟性、適応力)
フレキシビリティとは。柔軟性や適応力のことで、仕事内容の変化に迅速に対応できる能力のことです。
今後の時代、ITやAIの技術進歩が尋常ではないので、数多くの企業で仕事内容が移り変わっていくことが予想されています。
その都度必要なスキルや知識を蓄える必要があります。企業主体ではなくあなた主体で身に付けていく必要があるのです。
クリエイティビティ(独創力、発想力)
クリエイティビティというと独創力や発想力のことですが、これまた必要なスキルとなっています。
アイデアを生み出す企画力だけでなく、課題を見つける力と、問題解決能力、デザイン力など幅広いジャンルで必要になります。
そのためどの職に就くとしても必要なポータブルスキルと言えるでしょう。
コミュニケーションスキル
相手の立場に立って考え、説明や提案ができるコミュニケーションスキルが必要です。
どこまでいっても人は一人では行きてはいけません。リアルな場でのコミュニケーション能力もそうですが、リモートや電話、メッセージ上でのコミュニケーションスキルなども今後は必要となってくるでしょう。
具体的には、EQ(エモーショナルインテリジェンス)を高めたり、リーダーシップスキルを極めたりすることがおすすめです。
デジタルスキル(AI、プログラミングスキル)
今後の時代ではAIやIoTなどのデジタルスキルの重要性がなくなることはないでしょう。
デジタルスキルとは、具体的にAIやプログラミングスキルだけでなく、SNSやブログを使ったソーシャルメディアマーケティングやクラウド技術に関する知識など様々です。
どの職種でも必要とされるポータブルスキルを優先的に身につけることがおすすめです。
これらの能力を身につけることで、企業や市場の変化に対応し、自身の市場価値を高めることができます。
まとめ:生活のためだけに正社員を目指すのは危険
今回は、「正社員=安定」と言われた時代が崩壊している理由について紹介しました。
もしも、生活のために正社員になろうと考えている人は、一度本当に正社員で良いのかを考えるようにしましょう。
その会社は30年後もあるのか、ずっとその会社で働くつもりはない場合、やめたときにあなたに残るスキルや価値はなにかをもう一度考えてみてください。
もしも、少しでも不安な場合や、これから理想の働き方を探したい場合、一緒にやりたいことの洗い出しをしてみませんか。
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