あなたはお金についてどれくらい知っていますか?
生まれてから死ぬまで絶対にお世話になるであろう【お金】ですが、社会で生きていくのに必要なお金の知識を義務教育では教えてくれません。なぜなら、先生もわかっていないから。
日本のような資本主義国家では、お金がないと何もできないのが現実です。お金では買えないものも少なからずあるものの、必要最低限お金は必要です。
もしもあなたが、お金の知識がない状態で「お金がほしい」なんて考えているのであれば、それは気になるあの子と仲良くなりたいけど、趣味や恋人の有無、連絡先など何も知らない状態で「仲良くなりたい!」と言っているのと同じ状態といえます。
お金の知識がない状態で過ごしていくことは、お金が手に入りづらいだけではなく、損をしている可能性だってあります。そのため、もしもあなたが「お金がほしい」と思っているのであれば、お金の知識を最低限身に付けておきましょう
しかし、「お金の知識を身に付ける」といっても、どんなことを知っていればお金の知識と言えるのかわからなかったりもしますよね。「自分にはお金の知識がある」と自信をつけるためにも、今回はお金に関する知識を身に付けることができる資格について紹介します。
- お金の勉強をしたいと思っている
- フリーランスや個人事業を検討している
- スキルアップしたい
- 老後のお金が心配
- 今よりも収入をアップさせたい
お金の知識を身に付けるのになぜ資格を取るのか
なぜ、資格取得なのか。それには2つの理由があります。
お金の知識を身に付けるためになぜ資格をとるのか、それには2つの理由があります。1つ目は「GOALがあるほうが頑張れる」点、2つ目は「自信につながる」点です。
具体的に伝えていきます。
GOAL(目的)があるほうが頑張れる
まず1つ目が「GOAL(目的)がある方が頑張れる」点。何かを成し遂げるには必ずGOAL(目的)が必要ですよね。しかし、「お金の知識を身に付ける」というのは抽象的過ぎて「GOALがどこなのか」明確にならないんです。
そこで、GOALを「資格取得」に設定するとGOALがどこなのかが明確になります。なんとなく「お金の勉強」をしていると、なにから学べばいいのかわからなかったり、途中でなあなあになってしまうことも珍しくないのです。
しかし資格取得というGOALがあることによって、学習する内容が明確になり、ブレがなくなるため学習が進み、知識も身につくというのがメリットの一つです。
自信につながる
2つ目が「自信につながる」点。お金の知識が身に付いているのかどうか、もっと学習したほうがいいのか、何を学習すればいいのか。自分に自信がない人の場合、なんとなく必要だと思う知識を身に付けても、何か満たされないなんてことありませんか。
資格を取得すると、達成感が得られるため、自分はお金に関する知識をほかの人よりも持っていると自信をもてるようになります。
この自信が、日々の仕事の自信につながったり、就職や転職に生きてきたりするわけです。資格を取得することで、自信が持てるようになり、なおかつお金の知識も身に付く。素晴らしい資格を今回紹介していきます。
- GOAL(目的)がある方が頑張れるから
- 自信につながるから
お金の知識を身に付けるのにおすすめの資格5選
お金の知識を身に付けるにあたって、なんとなく勉強するのではなく形として残したいのであれば資格を取得するのがおすすめです。
なんとなく勉強するよりも「資格取得」というGoalがあると人は頑張ることができます。ただし、お金にまつわる資格がたくさんあってどれを取ればいいのか分からない人もいると思うので、お金に関する資格を8つ紹介します。
今回紹介する資格は以下の8つです。
- FP技能検定
- 日商簿記検定
- 年金アドバイザー
- マネーマネジメント検定
- DCプランナー
FP技能検定
FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング技能検定)とは、厚生労働大臣に指定された機関である日本FP協会が実施する国家資格です。
1級から3級までの3等級があり、学科試験と実技試験が設けられています。合格することで「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」と称することができます。
FP技能士(ファイナンシャルプランナー)とは、あらゆるお金のエキスパートで主に以下の6つの内容について詳しくなれる資格です。
- ライフプランニングと資金計画
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- リスク管理
- 不動産
- 相続・事業承継
社会保険や年金、所得税などの税金、住宅ローンや投資、など、人生において必要となるお金の知識が網羅されている資格です。
FP技能士について気になる人はこちらの記事で詳細をお伝えしています。
>>FPとは?取得するメリットと学習方法を紹介
- 就活でアピールする資格がまだない学生
- 実用的なお金の知識を身に付けたい人
- お家の経理担当の人
- 起業や個人事業主を考えている人
- 支出を減らしてお金の余裕を作りたい人
日商簿記検定
日商簿記検定は日本商工会議所をはじめとする商工会議所が実施している簿記の技能を測る検定です。
簿記とは、企業の経営成績や財務状態を適切に管理し、経営管理能力を身に付けるうえで必須のビジネススキルの事です。
日商簿記検定は毎年50万人以上が受験する国内最大規模の検定試験の為、聞いたことはあるかと思います。レベルは1級〜3級と初級の4段階。合格率はそれぞれ、10%、20%、50%、60%となっており、2級からはしっかり勉強しなくてはいけません。
ビジネススキルとあるように、普段の生活で使うというよりかは、ビジネスや社会人として役立つスキルです。
日商簿記検定について詳しくはこちらの記事でも紹介しています。
>> 日商簿記検定とは?取得メリットと学習方法
- 就活でアピールする資格がまだない学生
- 公認会計士や税理士等をゆくゆくは取得したい人
- 社会人としてスキルアップしたい人
- 起業や個人事業主を考えている人
- 株トレーダーとして会社の情報を自分で取得したい人
年金アドバイザー
年金アドバイザーとは、銀行業務検定協会が主催・実施する民間資格です。銀行業務検定とまとめて説明されることもあり、法務や財務などの試験も用意されています。
年金アドバイザーは銀行業務検定の中でも年金に関する知識を習得するのに便利な資格で、本来は銀行や信用金庫など金融機関に勤める方を想定した資格ですが、金融機関以外にお勤めの一般の方も25%ほど受験しているので、金融機関に就職するつもりがない方にもおすすめの資格です。
年金アドバイザーは4級から2級の3段階あり、なぜか最上位が1級ではなく2級という面白い資格です。
高齢化が進展しているので、「年金が将来どれくらい受けられるのか」と疑問を抱く人は増えいきます。そのため年金の知識を身に付けておくことは老後の計画を立てる上でも役立ちますし、自己啓発の一環として身に付けたいという人もいるでしょう。
年金アドバイザーについて詳しく知りたいのであればこちらの記事がおすすめです
- 金融機関で勤めている人
- 金融機関に就職を考えている学生
- 年金について詳しくなりたい人
- FPのように網羅した資格ではなく年金の専門資格がほしい人
DCプランナー認定試験
DCプランナーとはDC(Defined Contribution:確定拠出年金)をはじめとした、年金制度等に関する専門的な知識を身に付けている人のことで、DCプランナー認定試験はDCプランナーと名乗れるように認定してもらうための試験です。
DCプランナーは別名「企業年金総合プランナー」とも呼ばれ、年金制度だけでなく、投資やマネーライフプランなど実用的な知識が身に付きます。
DCプランナー認定試験には1級と2級の2種類あります。どちらかの試験に合格した後、登録料を別途支払うことで「DCプランナー」と認定してもらい名乗ることができるようになります。
- 金融機関に就職を考えている学生
- 金融機関で働いている人
- 企業経営者や個人事業主
- 社労士、税理士、FPの人
- 老後の為に知識を身に付けておきたい
マネーマネジメント検定
マネーマネジメント検定は文部科学省の許可を受けた財団法人日本余暇文化振興会が監修する検定試験です。家計管理や資産運営など実用的なお金の知識を身に付けることが出来る資格のため、お金の知識があまりない初心者の方にもおすすめの試験です。
マネーマネジメント検定には1級と2級の2段階あり、2級はWeb受験で費用も1000円とほかの資格と比べて気軽に受験できるのが特徴です。
ただ、現在新規の申し込みを一時停止している為、直ぐに資格を取得したいのであれば他の資格を勉強した方がよさそうです。
- 簡単なところから勉強したい人
- 実用的なお金の知識を身に付けたい人
- 投資に関する知識を身に付けたい人
- 将来のお金周りのことが不安な人
迷ったらFP技能検定か日商簿記検定
ここまで紹介してきましたが、実用的な日常で役立つようなお金の知識を身に付けるならFP技能検定一択です。ビジネススキルを身に付けて仕事で使えるお金の知識を身に付けたいのであれば日商簿記検定をおすすめします。
それ以外の資格は、FP技能検定や日商簿記検定を取得した後に、更に詳しい専門的な知識がほしい時に取得すればいいと思います。
- 実用的なお金の知識を身に付けたいなら FP技能検定 を!
- ビジネススキルを身に付けたいなら 日商簿記検定 を!
- 具体的に学びたいことが決まってるならそれ以外の資格を!
お金のエキスパート(専門家)になりたい人向けの資格4選
ここまでは、実用的にお金の知識を身に付けて自分の為になる用の資格、あるいは自分のスキルアップとしておすすめの資格を紹介しましたが、
独立して事業所を開業したり、資格を持っているだけでご飯を食べて行けるようないわゆる「難関資格」と呼ばれる類の資格です。
どうせ資格取得を目指すなら、「とことんお金の専門家になって職にしてやる!」というあなたにおすすめです。
- 公認会計士
- 税理士
- 社会保険労節(社労士)
- 中小企業診断士
公認会計士
公認会計士は、会計監査のプロフェッショナルで、公認会計士試験は「会計」に関する資格の最高峰にあたる超難関資格試験です。法律の最高峰が弁護士なら会計の最高峰が公認会計士といったイメージですね。
公認会計士試験には、受験資格が特に必要とされていないので、全く何の資格を持っていなくても、実務経験がなくても受験することができます。
そして合格すれば、一気にプロフェッショナルまで一直線で、監査法人に就職し経験を積んで独立なんて道を歩んでください。
- 会計のプロフェッショナルになりたい
- 資格を活かして働きたい
- 独立や開業を考えている
- 監査法人で働きたい人
税理士
税理士資格は、税務や会計業務を行う税理士を認定する超難関国家資格です。税理士資格には会計学2科目(必須)と税法3科目(選択必須・選択)の合計5科目の合格が必要で、一回の受験ですべてに合格する必要はありません。
例えば、5科目中3科目に一年目で合格し、2年目に残りの2科目に合格という流れでもOKです。
会計学の2科目には受験資格はなく誰でも受けられますが、税法3科目に関しては受験資格が必要みたいなので、詳しくは国税庁のページを見てください。『税理士試験受験資格の概要』
- 税金のプロフェッショナルになりたい人
- 独立や開業を考えている人
- 先生と呼ばれる仕事をしてみたい人
- 社会的地位を確立したい人
社会保険労務士(社労士)
社会保険労務士(社労士)とは、社会保険や労働関連の法律の専門家として人事や労務管理を行う人のことで、国家資格である社労士資格を有する人だけが就ける職業です。合格率が平均6〜7%と言わずともしれた超難関資格です。
深刻化する人材不足や働き方改革などの影響で、就業規則や賃金体系を見直そうと考える企業が増えているため、専門知識を有する社労士の需要は高まると予想されています。
社労士になると、社労士にしかできない業務があるので、しばらくは食いっぱぐれることはない資格です。具体的には、社労士事務所に就職したり、経験を積むことで独立や開業もできるため、資格で食べていくことが可能です。
- 社会保険・雇用保険など人事のプロフェッショナルになりたい人
- 労働問題や雇用問題に関心のある人
- 独立や開業に興味のある人
- 社会的地位を確立したい人
中小企業診断士
中小企業診断士とは、経営コンサルタントとしての唯一の国家資格です。企業をさまざまな角度から診断し、適切なアドバイスができる人を認定する資格で、経営コンサルタントとして独立したい方はもちろん、企業の中でキャリアアップしたい人や、よりマネジメント的な仕事にキャリアチェンジしたい人に有効な資格です。
一次試験と二次試験が有り、それぞれの合格率が20%前後のため、一次二次どちらもに合格する合格率は約4%前後といえます。こちらも難関資格です。
- 経営コンサルタントに興味のある人
- FPより上を目指したい人
- 独立や開業に興味のある人
- 社会的地位を確立したい
以上4つの難関資格ですが、どれか一つにでも合格したときにはお金の専門家だけではなく、とてつもない自信と社会的地位が備わっているでしょう。
学習する時間と根性があるのであれば一度挑戦してみてください。
資格まではいらないけどお金の教養はつけたい人向けの本5選
ココまで読んで、「資格はいらないかも」と思ったあなたにもお金の知識はしっかり身に付けていただきたいのでおすすめの本を紹介します。
どれか1冊、できれば全部の本を読んでいただければ、それだけで生きていく上で必要なお金の知識は身に付きます。
以下の本を読んでみて、より詳しくなりたい部分を更に深堀りして知識を付けていけばいいでしょう。
お金の大学
『お金の大学』は、リベラルアーツ大学の学長である両学長が書いた著書で、2020年6月に発売され、現在では書籍100万部・電子書籍15万ダウンロードも売り上げているベストセラー本です。
一生お金に困らないために『貯める・稼ぐ・増やす・守る・使う「5つの力」』についての基本をわかりやすくまとめてくれている本です。お金の勉強を全くしたことがない方でも、本を読むのが少し苦手な方でも読みやすいように図やイラストを用いて解説してくれています。
将来のためにお金の勉強をしたい方が、お金に関する勉強を始めるきっかけとして、まず読んでほしい本となっています。とりあえずお金に関する本を読んでみたいという方にも¥『お金の大学』はかなりおすすめです。
キャッシュフロークワドラント
『キャッシュフロー・クワドラント』は、ロバートキヨサキさんというアメリカの投資家さんが書いた著書で、『金持ち父さん、貧乏父さん』という本の第二弾。第一弾から読みたい人には第一弾とセットで読んでみてください!
この世の中の収入形態に関する本で、投資や資産運用を怪しいと思っていたり、なかなか一歩踏み出せない人に読んでほしい一冊。
お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!
『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』はタイトルどおり、お金の勉強をしないでフリーランスになってしまった人に向けた本。
確定申告や税金に関する知識を漫画でわかりやすくまとめてくれています。
フリーランスや副業を始めようとしている人にはもちろん、サラリーマンの方にもぜひ読んでいただきたい一冊です。
まとめ:お金がほしいならお金に詳しくなろう!
お金の勉強をすることで、お金についてもっと考えるようになり、無駄な支出が減ったり収入を増やす努力をするようになるため、必然的に手元にあるお金が増えていくものだと思います。
お金がほしいと考えるのであればお金の知識をつけるための勉強は必須だと思ってください!
ではでは!