- 「正社員以外の雇用形態についてよく知らない」
- 「転職希望の会社が正社員での雇用をしていないが、非正規雇用はちょっと不安。」
こうしたあなたへ向けて、正社員と正社員以外の雇用形態がどう違うのかわかるように、それぞれのメリットとデメリットを紹介していきます。
僕がそうだったのですが、「正社員が安定していて一番いい!」と思っていても、実は正社員以外の雇用形態についてあまり知らずに一番と決めつけてしまっている人もいるのではないでしょうか。
正社員以外の雇用形態について調べてみると、「正社員よりも優れている点」があったので、今回は正社員よりも正社員以外の雇用形態が優れている部分を強調してまとめていきます。
この記事を読んで、正社員以外の雇用形態についても詳しくなり、「正社員以外もありかも」と理想の働き方を探す上で選択肢が増えてくれることを願って書きます!
最後までよろしくお願いします!
この記事の内容
- そもそも正社員はなぜ安定していると言われているのか?
- 正社員以外の雇用形態4種類のメリット・デメリット
- 派遣社員
- 契約社員
- アルバイト・パート
- 業務委託
- 正社員以外の雇用形態が向いている人はどんな人?
そもそも正社員が安定と言われている理由は?
正社員が安定と言われている理由は大きく以下の3つの安定からです。
- 雇用期間の定めがない = 雇用の安定
- 月給制で収入が保証されている = 収入の安定
- 福利厚生が充実している = 福利厚生の安定
それぞれを具体的に見ていきましょう。
正社員は雇用が安定している
正社員は雇用が正社員以外の雇用形態と比べて安定していると言えます。
なぜなら正社員は、雇用期間に定めがないからです。解雇や倒産しない限りは雇用契約をストップさせられることはありません。
業績が悪いからと行って契約更新は無し!といったようなことがないのは、雇用が安定していると言えるでしょう。
正社員は収入が安定している
正社員は収入も安定していると言われています。
その理由は。ほとんどの正社員雇用の人たちは、給料が月給制となっており、勤務日数や勤務時間に限らずに固定された金額の収入が入ってきます。
仮に病気やけがで数日休んだとしても月の給料は変わらないなんてことも多いです。
さらに賞与(ボーナス)が年数回支給されるのも正社員特有の収入が安定していると言われる所以ですね。
正社員は福利厚生が安定している
正社員は福利厚生も安定していると言われています。
働き方改革によって社会保険などの法定福利厚生に関しては、正社員以外の雇用形態の方も加入が義務付けられたので待遇に差はありませんが、その他の法定外福利厚生に関しては起業によって利用対象の範囲が異なる為、確認をする必要があります。
正社員としては、法定外福利厚生の利用範囲内に入れることが多い為福利厚生を受けられるという点では安定していると言えるでしょう。
正社員以外の雇用形態4種類!メリット・デメリットを紹介!
正社員以外の雇用形態の事を総じて非正規雇用と読んだりもしますが、今回はその正社員以外の雇用形態の種類を分かりやすくメリットとデメリットをまとめておきます。
この先を読むことで、正社員と非正規雇用の違いが分かり、あなたの理想の働き方を見つけるための大切な知識になることでしょう。
具体的な雇用形態の種類は以下です。
- 派遣社員
- 契約社員
- アルバイト・パートタイム労働者
- 業務委託契約
派遣社員(派遣労働者)のメリット・デメリット
派遣社員は、実際に勤務する企業に雇用されるわけではなく、派遣会社(派遣元企業)と雇用契約を結んだ労働者が、実際に勤務する企業へ派遣される働き方です。
同じ企業に勤務していても、雇用契約を結んでいる派遣会社は異なっていることもあります。そのため、派遣会社から給料が振り込まれるので、隣の机に座っている同じ業務をしている人と給料が違ったりします。
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そんな派遣社員のメリットとデメリットは下記です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
派遣社員のメリット
- プライベートを重視して働く時間を決められる!
- 様々な職場で経験を積める
- 派遣会社のサポートを受けると、プライベートを圧迫しない
派遣社員のデメリット
- 雇用が不安定
- 責任の大きい仕事を任せてもらえない事がある
メリット①:プライベートを重視して働く時間を決められる!
派遣社員は、派遣会社に自分の勤務地や勤務日数、仕事内容の希望を伝えておくことで、条件に合ったお仕事を振ってくれます。その為プライベートを重視して働く時間を決めることも可能です。
メリット②:様々な職場で経験を積める
派遣社員は良くも悪くも、3ヶ月や6ヶ月で契約が一度満期を迎えます。
その後更新をすることもできますが、最長でも3年までで次の職場に変えなくてはなりません。その為、契約期間が修了する度に違う業種にチャレンジすることができるので、色々な職種を経験できると言うメリットがあります。
メリット③:派遣会社のサポートで働きやすい環境づくりがしやすい
派遣社員は、派遣会社からのサポートを受けることで働きやすい環境が作りやすいです。
例えば、万が一勤務先でトラブルがあり、勤務先には言いづらいことだとしても、派遣会社が仲介してくれるので、派遣会社には相談しやすいという理由から働きやすい環境が作りやすいシステムになっています。
正社員でパワハラやモラハラを受けたことがある人にとってはかなりのメリットではないでしょうか。
契約社員のメリット・デメリット
契約社員とは、労働契約に雇用期間の記載がある「有期雇用契約」を結んだ社員の事です。
1回の契約期間は最長で3年で、更新するかしないかは雇用主が決めることができます。
契約期間が合計で5年を超えると、無期雇用契約に転換することができ、更新されるかされないかの不安なく働くことも可能になるので、雇用期間があるというのがデメリットに感じる人にも安心です。
契約社員のメリット
- 希望の職種・業種で働きやすい
- 転勤がない
- 大きな責任を負うことが少ない
契約社員のデメリット
- 契約終了後に自分で仕事を探す必要がある
- 昇給や昇格がない
メリット①:希望の職種・業種で働きやすい
契約社員は、正社員と比べて希望の職種で働きやすいです。
企業側の視点から見ると、正社員の雇用と契約社員の雇用では、正社員の雇用の方が身長になります。その為正社員雇用は出来なかった会社で契約社員として雇ってもらうことができたなんて話もよくあります。
正社員だけに絞らず、契約社員もありとして職種や業種を選ぶと、希望の職に就きやすくなります。
メリット②:転勤や残業がない
契約社員は、基本的に転勤や残業をする必要がありません。
労働契約に明記された勤務地と勤務時間で労働するので、それ以外の労働をする必要がありません。
逆に正社員には、辞令が下ると転勤をしなくてはならなかったり、残業を強いられることも多いです。
メリット③:大きな責任を負うことが少ない
契約社員は、大きな責任を負った仕事を任されることはありません。
近年では、「責任を負いたくない」と出世を拒む人も多いようですので、そんな方は出世したい正社員を邪魔することなく契約社員になってください!(笑)
あなたのスキルが高いがために会社はあなたに出世してほしいのですが、拒むくらいなら正社員は辞めましょう。
デメリット①:契約終了後に自分で仕事を探す必要がある
契約社員は、契約終了後自分で新たな勤務先を探す必要があるというデメリットがあります。
例えば、派遣社員であれば派遣会社がサポートしてくれますが、契約社員は自分で探す必要があるのです。
デメリット②:昇給や昇格がない
契約社員は、労働契約に明記されている賃金で労働する為、途中で昇給する事や昇格がありません。
ただし、正社員には減給があるのに対して、契約社員には減給がないこともあるので、ポジティブな見方もできます。
さらに、能力家実績の向上をアピール出来れば契約更新のタイミングで正社員雇用の話が来たり、給与アップで契約できたりすることもあるので、善し悪しです。
アルバイト・パートタイム労働者のメリット・デメリット
アルバイトやパートタイム労働者とは、契約社員と同じく、勤務先の企業と雇用契約を結ぶ直接雇用で、契約期間を定めた有期雇用です。
分かりやすくいうと、週の労働時間が契約社員よりも短くてOKな非正規雇用契約です。
メリット・デメリットは以下。
アルバイト・パートのメリット
- 働く時間をコントロールできる
- 初心者でも手軽に始められる
アルバイト・パートのデメリット
- 昇給や昇格の機会が少ない
- ガッツリ稼ぎたい人にはおすすめできない
メリット①:働く時間をコントロールできる
アルバイト・パートで働くメリットとして、「働く時間をコントロールできる」というのがあります。
正社員が、フルタイム労働が当たり前なのに対して、アルバイト・パートでの働き方は「9−15時」のように少し短い働き方も可能です。子育て中の方や、学生など、別のことに時間を多く使いたい方におすすめの働き方です。
メリット②:未経験の職種でも手軽に始められる
アルバイト・パートで働くメリットとして「未経験でも手軽に始められる」こともあります。
契約社員や、派遣社員の場合、即戦力を重視される事が多く、採用までにしっかりとした面接を行い、精査されることがありますが、アルバイト・パートでは比較的採用されやすく、未経験可の求人がダントツで多いです。
このような理由で、未経験でも手軽に始められることがメリットと言えるでしょう。
デメリット①:昇給や昇格の機会が少ない
アルバイトやパートは昇給や昇格の機会が少ないです。
3年働いてやっと時給が数十円上がったなんて話を聞きますが、月平均で労働時間が120時間程度なら、月給は数千円しか変わりません。
また、出世という概念があまりないのも特徴ですよね。
業務委託契約のメリット・デメリット
業務委託契約は厳密にいうと、雇用という形ではありません。
民法上で業務に関する契約の種類は、「雇用契約」の他に、「請負契約」と「委任契約」お3つの労働契約があり、請負契約と委任契約をまとめて業務委託と呼ばれているそうです。
どちらも、誰に雇用されるわけでもなく働く働き方です。
業務委託のメリット
- 自分の好きなことや得意なことを仕事にすることができる
- 時間や場所を自由に働くことができる
- 雇用契約よりも収入を上げやすい
業務委託のデメリット
- 確定申告が必要
- 教育体制はほぼなく自己責任
メリット①:自分の好きなことや得意なことを仕事にすることができる
業務委託で働くことは、あなたの専門的なスキルや知識を活かした働き方が主です。
誰でもできるような仕事というよりは、あなただからこその仕事が多く、やりがいがあります。
例えば、プログラミングスキルを活かして成果物を作成するお仕事や、Webライターとして原稿を作成するお仕事などです。
メリット②:時間や場所を自由に働くことができる
業務委託は、雇用契約とは違い、勤務地の指定がないことが多く、成果物さえしっかりと作成できれば、家でもカフェでもどこでも作業が可能です。(セキュリティ的にカフェはNGのときもあリマス)
メリット③:収入の上限がない
業務委託では、契約を結ぶ相手との相談で報酬を決めることができるため、自分を安売りしなければ、収入を上げていくことができます。
雇用契約では、雇用主が定めた給料で働く必要がありますが、業務委託では対等な関係で報酬を交渉することができます。
あなたのスキルが専門的であればあるほど、報酬を上げることができるでしょう。
デメリット①:すべて自己責任
業務委託で働くことは、よくも悪くもすべてが自己責任です。
例えば、労働基準法の範囲外のため、長時間働いたからと行って残業代がでたり、業務中の怪我や病気に労災保険が降りなかったりします。一人ひとりが個人事業主(個人社長)だと思って、タスク管理や体調管理も仕事の内として、心得ておきましょう。
デメリット②:自分で確定申告する必要がある
業務委託で働き、得た収入に関しては自分で確定申告をする必要があります。
雇用契約の場合、会社が源泉徴収や税金の計算などを代わりに行ってくれますが、業務委託ではあなたが自分で行う必要があります。
ただし、自分で確定申告をすることで税金の知識が付いたり、経費計上によって節税をすることも可能です。手間は増えますがその分成長できるので悪いことばかりではありませんね!
正社員以外の雇用形態がおすすめの人
正社員以外の雇用形態がおすすめな人を紹介しておきます。
すなわち正社員のデメリットであることが許されないパターンの人です。
- 残業でプライベートな時間を圧迫させたくない人
- 別の夢や目標を追いながら働きたい人
- 転勤が嫌な人 etc.
残業でプライベートな時間を圧迫させたくない人
まず、フルタイムでの労働が難しい人は正社員以外の雇用形態も選択肢に入れていいと思います。
例えば、小さなお子さんがいる家庭では、なるべく子供と過ごす時間を増やしたいですよね。そんなときに会社の待遇があまり良くなく、残業や休日出勤が多くなってしまっている人もいるはず。そんなときは正社員以外の働き方を選択肢に入れてあげるのが良いです。
別の夢や目標を甥ながら仕事をしたい人
正社員として働くこと以外に夢や目標を追っている人は正社員以外の働き方がおすすめです。
例えば、プログラミングを学習して転職がしたいとしたときに、今の正社員雇用での働き方で十分な学習時間を確保できていない場合、一旦正社員以外の雇用形態で働くことで、学習時間を確保して、スキルを身につけることに注力できるようにしたりできます。
僕もこのタイプでブログで生計を立てるために、正社員ではなくブログ執筆の時間を確保できるようにしています。
転勤したくない人
正社員以外の雇用形態がおすすめの人3つめは「転勤が嫌な人」です。
正社員雇用では、辞令が降りることによって転勤を余儀なくされる人も少なくありません。労働契約書に、「会社が労働者に対して転勤を命じる事ができる」と言った記載があることも多いからです。
希望している職種の企業が、転勤がある企業なのであれば、一度同じ業種で正社員以外の道を探してみるのも
まとめ:スキルのある人はどうにでもなる
今回は、正社員以外の雇用形態のメリットデメリットを紹介しました。
正社員だけが善とされるのは少し違ってきているようです。どの雇用形態にもメリットとデメリットがあり、あなたの理想の働き方に合わせて、雇用形態を選択するのがおすすめです。
以前お話したことのある経営者さんが「安定」を「安く定められている」と訳していました。「安定している」ことを善とするか、善としないかはあなた次第です。
正社員以外の雇用形態メリット
- ライフスタイルに合わせた働き方ができる
- 転勤がない
- 副業との相性が良い
正社員以外の雇用形態デメリット
- 社会的信用は正社員の方が高い
- 長期的に働きたいなら正社員の方が適切
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