この記事で解決できる内容
Pythonは、AIや機械学習の分野に強いといわれているプログラミング初学者にもおすすめされることが多いプログラミング言語です。
Pythonの学習を少し気になり始めていても、実際「Pythonを習得したら何ができるようになるのか?」「Pythonでどんな仕事に携われるのか」イメージできていない人もいるのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、Pythonを習得することでできるようになることと、どんなジャンルの仕事があるのかについて詳しく紹介していきます。
Pythonの学習を始める前に、プログラミングスキル習得の第一歩目「目的設定」などで役立つ記事となっています。
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最後まで読めば、あなたにとってPythonを学習するのがベストなのかどうかわかります!!
Python学習するとできるようになること【5選】
Pythonを習得することで主に、以下の5つのことができるようになります!
※青字をタップすると該当箇所までジャンプできます。
①AI開発・機械学習
Pythonといえば「AI開発・機械学習」に特に強いです。
AIとはコンピュータを利用して人間の知能のように、判断や処理を行えるようにするのことで、1950年代から研究が進められていたにもかかわらず、最近になってまた注目を浴びているのは機械学習と呼ばれる技術の登場によるものでした。
Pythonでは、AI開発・機械学習をする上で必要な数学・統計学の分野で扱うライブラリと呼ばれるお手軽ツールのようなものが豊富なため、AI開発や機械学習をする上で利用するのに向いている言語と言えます。
僕も、Pythonを最初に学習しようと思ったのはAIとか開発できたらすごくね?と思ったからというのもあります。
②Webアプリケーション開発
Pythonを使ってWebアプリケーションの開発をすることも可能です。
Webアプリケーションとは、インターネット上で利用できるアプリケーションのことで、インストールとかダウンロードの必要はなく、ChromeやEdge上で利用できるアプリです。
例えば以下のサービスにはPythonが利用されています。
Pythonが使われているWebアプリケーション
- YouTube
- Dropbox
- Pinterest など
Pythonで開発するのはWebアプリケーションの中でも特に、バックエンドといって、ログイン情報が正しいかデータベースに問い合わせたり、適切なソースコードを返したりする、管理者側のシステムを作るのに利用されることが多いです。
③データ処理・分析・解析
Pythonはデータ処理・分析・解析するのが得意なプログラミング言語です。先述したAI開発や機械学習には大量のデータの処理や分析が必要なのですが、Pythonにはそれらを可能にするライブラリやパッケージが豊富に用意されています。
例えば、Webスクレイピングという技術です。スクレイピングとは「データを収集し、分析しやすいように加工する作業のこと」でPythonを使ってスクレイピングをするプログラムを作成することができます。
大量にデータを収集し、分析や解析をするのに長けているプログラミング言語と言えます。
Webスクレイピングであれば比較的簡単なスキルで副業が可能だったりします!
④ブロックチェーン技術開発
Pythonは近年注目されているブロックチェーンの開発にも利用されています。
ブロックチェーン技術とは近年よく耳にする「BitCoin」などの暗号資産に利用されている技術で、「取引履歴を暗号技術によって過去から1本の鎖のようにつなげ、正確な取引履歴を維持しようとする技術」のことです。
Pythonにはブロックチェーンを作るのに役立つライブラリや外部パッケージが豊富に用意されており、比較的簡単にブロックチェーン技術を使ったプログラムを作成することができるのです。
そのため、暗号通貨やブロックチェーンに興味のある方は最初の初学としてPythonはおすすめです。
⑤業務効率化のシステム開発
Pythonでは業務効率化のシステム開発も可能です。
例えば、メールの送受信を自動化したいとか、Excelで毎日機械的に繰り返し行っている業務を自動化したりできます。AI・機械学習の時と同じで、ライブラリがたくさん存在しているのが大きな要因です。
個人的なシステムの開発から、企業が使えるくらい壮大なシステムの開発まで幅広く使われています。
転職したいというよりは、今の仕事を効率化したい人におすすめです!!
Pythonでできないこと(Pythonが苦手なこと)【3選】
Pythonは、汎用性の高いプログラミング言語で、それとなく何でもできてしまうのですが、以下の3つのためにプログラミングを習得するならばPython以外の言語を学習することをおすすめします。
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ゲーム開発をしたいのであれば、C++ や C#、 JAVAなどをメインに学習して、Pythonは使えるところに使うみたいなイメージですね。すでに最終ゴールはゲームの開発をやりたいと考えているのであれば、Pythonから学習する必要はないと思います。
①ゲーム開発
もしもプログラミングスキルを身に付ける目的が「ゲーム開発」の場合、Python以外の言語を学習するのがおすすめです。
Pythonでもゲームの開発ができないわけではないのですが、Pythonがインタプリタ型の言語であるため、コンパイラ型の言語と比べ処理の速度が遅いです、そのため近年人気のある3Dのゲーム開発など高速処理が必要になるサービスの開発には向いていません。
高度なゲームを開発したいのであればC#やC++を学習することをおすすめします。
②Webサイト制作
もしもあなたのやりたいことが「Webサイトの制作」である場合、Pythonを最初に学習するのはお勧めできません。
Webサイト制作をするには、ユーザーが見える部分を作成するフロントエンド部分と、管理者側が使う部分を作成するバックエンドの開発に分けられるのですが、Pythonはフロントエンドには弱いです。
そして、転職先や副業案件を探してみても、Pythonでフロントエンドからバックエンドまで、Pythonで行っている案件は全然少ないです。そのため、Webサイト制作をやりたいのであれば、HTML/CSSはもちろんのことJavaScriptなどから学習するのがおすすめです。
③スマホアプリの作成
あと、「スマホアプリ」の作成がしたい人も、Python以外の言語を学習した方が良いかもしれません。
理由としては、Pythonでスマホアプリの作成用のライブラリやフレームワークがそんなに豊富ではないからです。スマホアプリの開発をしてみたい人は、Java、Swift、C#当たりの学習を進めるのがおすすめです。
ただ、Pythonは汎用性が高い言語として有名でできないこと自体は少ないので、初学としてプログラミングとは?と学習したいとかであればわかりやすい言語だと思います!!
Pythonを習得すると携われる仕事(未経験から転職編)
プログラミング完全未経験から、Pythonを習得して目指せる、転職先を徹底調査してみました。
Pythonをこれから学習したことによって「どんな企業に転職できるのか?」「Pythonのどんなスキルがあればいいのか?」などがまだまだ不透明ですよね。
GOALへの指標があると学習も進めやすいと思いますので、以下は求人ボックスで掲載されていた内容ですので、指標の一つとして参考になるかと思います!!
転職先例①:データアナリスト
Pythonの完全未経験からITエンジニアを目指したい人向けの求人として「データアナリスト」の求人がありました。
データアナリストはデータ分析のスペシャリストで、収集した情報を分析し仮説を立ててクライアントの悩みや課題への解決策を提案するお仕事です。
そのため、データ分析スキルを身に付けておくといいでしょう。
データアナリストの仕事内容
- SQLを使ったDBからのデータ抽出
- 集計等の基礎的な業務や
- 基礎的なPythonのコーディングから開始
僕が見た求人では、未経験歓迎と、上記内容の研究があるとされていましたが、基礎スキルがあることに越したことはないと思いますので、データアナリストに興味があれば、Pythonの基礎、データ分析の基礎知識、SQLやデータベースの基礎知識を学習しておくのがいいでしょう。
転職先例②:データサイエンティスト
Pythonの未経験OK求人にはデータサイエンティストのお仕事もありました。
データサイエンティストはデータアナリストと同じく、「データを用いてお客様の課題を解決したり、意思決定に活かすことです。」ただ、データアナリストと違うのは、特にデータを分析することに特化しているのが特徴です。
データサイエンティストの仕事内容
- SQLを使ったDBからのデータ抽出
- 集計等の基礎的な業務や
- 基礎的なPythonのコーディングから開始
ただ僕が見た求人の仕事内容としては、まずはサポートとして付き添いをするのでPythonのスキルがなくてもOKですし、徐々にスキルアップしていく研修体制もしっかりしているようでした。
転職先例③:Webアプリ開発
Python未経験OKの求人を探していたところ、「Webアプリ開発」の求人もありました。
Webアプリ開発は、その名のとおりWebアプリケーションを開発するお仕事です。基本的には、依頼があったクライアント先へ派遣される(SES)という働き方で、プロジェクトを完遂するまでの期間限定で働くのを繰り返していくイメージです。
Webアプリ開発の仕事内容
- 大手通信キャリアでの上流SE業務
- デザイナーとのチームによる企画~サービス開始まで参画
- 大手企業のアプリ保守チームのサービスマネージャ業務 など
僕が見た求人では2500件以上の案件を抱えている企業で、その中からあなたができそうな案件先へ配属されるSES(技術派遣)という働き方でした。
入社後の研修ももちろんありますが、基本的には自身で身に付けたスキルを活かして働いていくイメージです。Pythonを学習してスキルをアピールするためにポートフォリオを作成しておくのがポイントですね。
Pythonを習得すると携われる仕事(副業編)
プログラミング完全未経験からPythonで副業を始めたい場合、クラウドソーシングを利用するのがおすすめです。
クラウドソーシングとは、仕事を依頼したい人と、仕事を受注したい人をマッチングさせるサービスで、有名なサービスだと「CrowdWorks(クラウドワークス)」や「Lancers(ランサーズ)」があります。
まずはどんな副業案件があるのかを知った上で、「どんなスキルが必要とされているのか」「どのくらい稼げるのか」をイメージしていきましょう!
副業ならランサーズで探そう!
副業案件例①:Webスクレイピング(データ収集)
Python未経験からでも挑戦できる副業として「Webスクレイピング」の仕事があります。
Webスクレイピングとは、Web上にあるデータを収集して、整形するようなスキルのことで、例えば、服などの商品をどのサイトから購入するのがいいかを、一覧で見られるようなアプリを開発したり、エクセルのデータとして抽出するようなお仕事です。
具体的には、以下のスキルを身に付けることで、副業にチャレンジできます。
Webスクレイピングの案件チャレンジに必要なスキル
- Python基礎
- SeleniumやBeautifulSoupなどのスクレイピングライブラリのスキル
- Pandasを使ってデータの整形やCSVファイルの出力スキル など
副業案件例②:Webアプリ開発
プログラミング未経験からPythonを学習して副業に挑戦するなら「Webアプリ開発」の案件も見つけられました!
Webアプリ開発は正直、幅広いです。Python意外にお必要なスキルが必ずあります。そのため未経験OKとされていてもポートフォリオと呼ばれる「実際にどんなプログラムが書けるのか」を見える化した成果物の用意が必要です。
Webアプリ開発の案件チャレンジに必要なスキル
- Python基礎~応用
- AWSなどサーバやクラウドの知識・スキル
- DjangoやFlaskなどワークフレームの知識・スキル など
上記のスキルはあくまでも例で、大切なのは実際に作成したポートフォリオだと思ってください!!
副業案件例③:Pythonの記事執筆
プログラミング未経験からPythonを学習して副業に挑戦する仕事として「Python学習記事の執筆」もありました。
プログラミングやIT人材についての記事を扱うメディアでの記事執筆のお仕事でがありました。そこで、あなたが実際にどんな学習をしてきたのか体験談を書いたりするライティングのお仕事です。
以下のスキルがあればチャレンジ可能です。
Pythonの記事執筆の仕事へのチャレンジに必要なスキル
- Python基礎
- プログラミングスクールに通っていた経験、有料講座受講経験
- 文章力 など
Pythonの学習ステップ【5ステップ】
Pythonを学習するにあたって、以下の5つのステップを踏んでいただくのが一番最短距離だと思います。
Pythonの学習ステップ
- 学習目的を設定する
- 学習方法を決めて学習計画を立てる
- 環境を構築する
- 成果物(ポートフォリオ)を作成する
- 転職活動や案件獲得のための営業活動
ステップ①:学習目的を設定する
Pythonを学習する上で最初にやるべきは「学習目的を明確にすること」です。
「なぜ、プログラミングを学習するのか」「どうしてPythonを選択したのか」を明確にしておくことで、続く、学習方法や学習計画を決めやすくできます。
具体的なステップは以下のとおり。
- 人生の軸を見直す(決める)
- 何のためにプログラミング学習をするのかを考える
- 目的の設定と期限を設定する
まだ、プログラミングの学習目的が明確になっていないのであれば、一度明確にした方が良いです。
合わせて読みたい
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プログラミング学習で挫折しない!目的設定手順3ステップ
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ステップ②:学習方法を決めて学習計画を立てる
学習目的すなわちGOALが決まったら、「GOALまでの手段」である学習方法や学習計画を決めましょう。
GOALまで到達できるのであれば、どんな手段を使ってもいいと思います。本で独学して目的を達成できるのであればそれでいいですし、プログラミングスクールを利用しないと達成できなさそうなら利用するべきです。
おすすめの学習方法3選
本・書籍 | Webサービスコンテンツ | プログラミングスクール | |
---|---|---|---|
おすすめ度 | |||
メリット | ・マイペースに進められる ・安く済ませられる | ・マイペースに進められる ・わかりやすい | ・挫折しづらい ・転職サポートや副業紹介がある |
デメリット | ・環境構築が大変 ・質問ができない | ・主体的である必要がある | ・料金が高い |
Pythonの学習方法①:本・書籍
Pythonの学習方法として、本での学習があります。
昔から独学でコツコツと学習を進めてきた人には、本はとても有効です。ただ、プログラミング言語は日々アップデートされていて、バージョンが違うと本と同じように進めないことも多々あります。
そんな時は自分でネットで解決する能力なども必要になってくるので、本だけで学習を進めるというよりは、本も使って学習を進めるイメージがいいと思います。
Pythonの学習が進むおすすめの本
Pythonの学習方法②:オンライン学習
Pythonの学習方法としておすすめなのが、「オンライン学習コンテンツ」があります。
有料のサービスではありますが、プログラミングスクールよりも安価ですし、質問が可能なサービスもあります。
Python学習ができるおすすめのオンライン学習コンテンツ
Pythonの学習方法③:プログラミングスクール
Pythonの学習方法としてプログラミングスクールもあります。
料金が、高額であるのネック部分がありますが、転職サポートがあり、挫折リスクも少ないのが何よりもメリットです。
そのため、「有料でも絶対に転職を成功させたい人」や「一人だと挫折してしまう不安がある人」にはおすすめです。
Python学習ができるおすすめのプログラミングスクール
ステップ③:環境を構築する
続いて環境構築をしましょう。
PCを購入したり、PCをPythonが伝える状態にセッティングします。プログラミングスクールや動画コンテンツによっては、Pythonの環境構築不要のものもありますが、実際にお仕事をするとなれば環境構築もできる必要がありますので、自分のPCでもPythonを使えるようになった方が良いですよね。
僕が実際にMacにPythonの環境構築を行った方法はこちらの記事で紹介しています。
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【環境構築】MacでPython!インストールから実行まで解説します!
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ステップ④:ポートフォリオを作成する
学習を進めてく上で「ポートフォリオの作成」は必ず行いたいですね。
ポートフォリオとは、あなたが実際に作成した成果物をGitHub上などに公開しておくことで、第三者があなたのスキルがどれくらいあるのかを見える化できます。
ポートフォリオを作成すると、転職活動をするときや、副業で案件を獲得するときなどに、「私にはこんなものが作れます!」とアピールしやすくなります。
作りたいものがない人に関しては、プログラミングスクールの無料カウンセリングを利用したり、クラウドソーシングでアイデアを探すのがおすすめです!!
ステップ⑤:転職活動や副業案件獲得のための営業活動
ポートフォリオの作成ができたら、実際に転職活動や副業案件獲得のための営業活動に移ります。
転職活動であれば、プログラミングスクールにサポートがついていたら、そのままサポートを受けられますが、他の方法でスキルを身に付けている場合、転職エージェントなどを利用する方法もあります。
以下では完全未経験からITエンジニアを目指すときにおすすめの転職エージェントを紹介しているので、GOALが転職の人は詳細をチェックしてみてください!
>> 完全未経験からITエンジニアを目指すとき利用したい転職エージェント
まとめ:Pythonの可能性は無限大
今回の記事では、Pythonを習得した先の未来に何があるのか。「できるようになること」「携われる仕事」についてまとめていきました。
あなたのプログラミングスキルを身に付けたい理由、最終的なゴールとしてPythonを学習するのは最適か、判断できたかと思います。もしまだPythonか他の言語かで悩んでいるのであれば、MENTAやプログラミングスクールの無料カウンセリングを利用するなどで、現役のエンジニアの意見をもらうのも一つの選択肢です。
当記事でも、プログラミングを完全未経験から学習したい人向けにたくさんの記事を書いているので読んでみてください!